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早稲田大学IT研究機構プロジェクト>セキュリティ・セイフティ研究所

プロジェクト研究所 《概 要》

セキュリティ・セイフティ研究所
Security and Safety Laboratories
所 長
森島 繁生 (理工学術院教授)
研究所員
石川   博 (理工学術院教授)
小林 哲則 (理工学術院教授)
橋本 周司 (理工学術院教授)
森島 繁生 (理工学術院教授)
研究員
前島 謙宣 (次席研究員)
研究テーマ
安全・安心な社会を実現するための顔画像処理による人物認識および捜査支援
研究概要

  安全・安心な社会を実現するため、顔画像処理による人物同定、犯罪捜査支援、運転支援などのテーマを取り扱う。画像処理は非接触で、本人に意識させることなく情報が取得できるというメリットがあるため、指紋や瞳孔、DNA等の特徴に基づく従来のバイオメトリクス情報のアプローチに比較して、被験者に対するストレスがほとんどなく、リアルタイム処理が実現可能という特徴がある。ただし、画像処理性能に依存して、検出精度に様々な要因が関係する。

  そこで、本テーマでは、特に人物同定で問題となる年齢のノーマライズ手法実現に注目し、年齢と共に変化する特徴、変化しない特徴を分離し、変化する特徴に関しては、正規化を行なって有効な特徴量とすることを試みる。具体的には、顔の形状およびテクスチャの双方に対して年齢シミュレーションモデルを構築し、個人の現在の顔に適用して、過去および未来の顔を予測可能なシステムを実現する。これにより、行方不明時や指名手配時の顔写真から、現在の顔を推定することを可能とする。

  さらに犯罪捜査支援システムという観点からは、この年齢シミュレーションモデルを適用して、未来の顔、過去の顔を3次元CG顔モデルとして実現し、観察する角度を変化させたり、表情を付加したり、ヒゲや頭髪の形を変化させる機能を追加して、犯罪捜査の現場で利用可能な、捜査員支援目的のGUIを完備した年齢変換シミュレーションシステムを構築する。

  運転者支援という観点からは、居眠り検出のための、顔特徴量の抽出を試み、特に、眠気の度合いの進行と共にどのような特徴変化が現れるかを定量化して、居眠りに入る予兆を検出することで、事前に事故防止につながる有効なデータを抽出して、運転者にフィードバックできるシステムを構築する。

連絡先
早稲田大 学理工学術院  森島繁生研究室