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プロジェクト研究所 《概 要》

OSS研究所
Research Institute of Open Source Software
所 長
深澤 良彰 (理工学術院教授)
研究所員
筧   捷彦 (理工学術院教授)
後藤 滋樹 (理工学術院教授)
中島 達夫 (理工学術院教授)
深澤 良彰 (理工学術院教授)
松嶋 敏泰 (理工学術院教授)
土方 正夫 (社会科学総合学術院教授)
招聘研究員
江原 素有 (鞄健ハ産業 ソリューション開発部 e-Learning)
大木 一浩 (日本電気 コンピュータソフトウェア事業本部 Linux推進センター)
大高   浩 ((独)情報処理推進機構)
久代 紀之 (九州工業大学 情報工学部 知能情報工学科 教授)
高澤 真治 (日本テラデータ梶j
藤田   彰 (椛∴田総研インターナショナル)
Tei Wei Kuo (国立台湾大学 コンピュータ・サイエンス情報工学部 教授)
Sowe Sulayman(JSPS リサーチフェロー)
研究テーマ
OSSについて、その開発・利用・教育の各側面から研究を行い、あるべき姿を追求する
研究概要

 ここ10年間の日本国内のIT産業における技術力、創出力水準劣化の是正、および今後のユビキタス社会の構築に向けて、OSS活用による技術創造水準の向 上、信頼性のあるOSSの開発と標準化への貢献が要請されています。

 また、大学の基礎研究の成果をビジネス・ユースとして応用展開するための研究も要請され ています。OSS開発における、大学という存在の重要性が高まってきており、現在の日本では、大学が産業活性化の震源となるべくイニシアティブを取ることが 望まれています。

 本学は、Linux等の有能な研究者と国内外の人脈により、これまでにOSS研究の実績と企業との連携実績を豊富に有しています。さらに、大学の持つ公共 性、中立性という特徴を生かすことにより、オープンな研究開発フィールドとして、あるいは開発したOSSの実証実験フィールドとして本学を活用することが できます。

 本学の有する、地域規模の教育・研究活動、特に中国、韓国を始めとするアジア各国との活動をベースに、OSS同盟を展開して協働でOSSの基礎研究を進 めるとともに、研究の成果を事業化し、広く社会にサービスをして提供していくための研究を行っていくものとします。

活動報告

  1. 日本発のOSSの研究・開発・提供

    ・学習管理システムJaprico:汎用的な機能をもつ学習管理システム。このシステムをオープンソースとして維持していくためのコミュニティとして、Japricoクラブという名称の支援組織を設置し、運営している。

    ・教務システムSchool N@vigator:School N@vigatorは、中学・高校(あるいは、中高一貫校)向けの教務システムであり、MicroSoft社のAccessを利用しており、財務規模が小さい中学・高校でも利用できる点が特徴である。北は、函館ラサール高校から、南は沖縄興南高校まで、10校に近い、中学、高校で実際に使われている。

  2. 世界各国との情報交換、人材育成

    ・招聘研究員Sowa氏が、本研究所の成果を世界各地で講演をしており、世界各地のOSSコミュニティとの情報交換を積極的に推し進めている。

  3. OSSを普及させるための講演会・宣伝活動

    ・この5年間は、子供の理科離れを防ぐために、早稲田大学理工学術院で毎年開催されているユニラブで、小学生を対象として、オブジェクト指向プログラミング言語スクイークの講習会を開くなど、さまざまなレベルでOSSの普及を図っている。

  4. 真の産学協同の実現

    ・招聘研究員は、日本電気、シーエーシー、日本SGI、サン・マイクロシステムズなど各企業に属しており、名前を借りるだけではなく、実際的な活動をしてもらっている。

連絡先
早稲田大学 理工学術院  深澤良彰研究室